カラダを蝕んでいる白砂糖とは

知って驚いた白砂糖の弊害! 出典元

白砂糖を避けるべき様々な理由


白砂糖とは、グラニュー糖、上白糖、粉砂糖、ざらめ糖、氷砂糖、和三盆など。サトウキビ汁を各種薬品で化学的に高精製。カロリーだけで栄養価はない。三温糖やブラウンシュガーなどの茶色い砂糖類は、白砂糖にモラセスと呼ばれる、さとうきび汁から砂糖を結晶として取り出したあとの残り汁を吹き付けただけのものも多く、精製過程は白砂糖と同じ。
 ■成長ホルモンの分泌を妨げる
 ■癌細胞のエサとなる。
 ■コレステロール値を上げる
 ■血糖値を急激にあげる
 ■プロテイン、ミネラル、ビタミンなどの吸収を妨げる
 ■アレルギーを引き起こす
 ■糖尿病の要因
 ■湿疹、アトピーなど皮膚炎の要因
 ■DNAを傷つける
 ■子供の多動、不安を起こしたり、集中力の欠損の要因となる。
 ■感染症に対する防御力低下
 ■カルシウムの吸収を妨げ、骨粗しょう症の要因となる。
 ■血液ドロドロ


白砂糖
砂糖の原料は次の三種類に分類されます。
①サトウキビ
②ビート
③サトウモロコシ

白砂糖を人工的に作るには、サトウキビの茎を砕き、圧縮して甘い汁を搾り取り、さらにそれを何度も加工して純粋な白い結晶になるまで精製します。

最初の精製で汁が不純物を取り除くために濾過され、化学物質で処理されます。こうして粗糖が取り除かれたあとに糖蜜が残ります。
糖蜜はさらに精製の過程を経て徐々に色が薄くなります。

精製の第一段階では、焦げ茶色で湿り気がありますが、加工を重ねる毎に色がどんどん薄くなり、乾燥し、そして最後に粒の細かい純白の結晶ができあがります。

白砂糖を摂取すると、なぜか胃の蠕動運動が停止してしまいます。
これは「糖反射」と呼ばれる現象です。
この糖反射は数十分から1時間以上も続きます。

もしも、食前に甘いものを食べてしまったら、後から入る食物も糖反射が解けないうちは未消化のまま胃内に停滞する事になります。 

白砂糖は、人間の身も心も蝕む恐ろしい食品です。
白砂糖を摂りすぎると、体内のカルシウムは失われていきます。
白砂糖は精製過程でヴィタミンやミネラルなどの微量栄養素を失った酸性食品だからです。

人間の体は、基本的に弱アルカリ性です。
そのため、酸性食品が大量に体内に入ると、中和するために体内のミネラル分が使われます。この時、最も多く消費されるのがカルシウムなのです。

白砂糖は、カルシウムがほとんど含まれていないので、必要なカルシウムは体内の骨や歯を溶かして供給されます。
これが甘いものを摂ると虫歯になったり骨が弱くなる理由です。

白砂糖には、ヴィタミンやミネラルが含まれていません。
糖類は、体内で分解される時にヴィタミンB1が必要となり、そのため、ヴィタミンBの摂取量が少ないと欠乏症を起こし、鬱、疲労、眩暈、貧血、頭痛、浮腫、湿疹、脂肪肝、心疾患、呼吸器病、記憶障害といった様々な症状を招いてしまいます。

白砂糖は、血中に取り込まれるのがとても速く、血糖値が急激に上昇します。そのため、インスリンが大量に分泌され、低血糖を引き起こしやすくなります。

低血糖が続くと、今度は血糖値を上昇させようとして、アドレナリンが放出されます。アドレナリンは神経伝達物質の一つで、興奮した時に大量に血液中に放出されるホルモンです。アドレナリンが出すぎると、思考力が減退し、集中力がなくなり、短気でキレやすくなります。

白砂糖の主成分であるショ糖は、悪玉菌の直接の餌です。
ショ糖は、果糖とブドウ糖がくっついてできたものです。

果糖やブドウ糖は、単独ではすぐれた栄養素なのですが、この二つの分子がくっつくとたちまち悪玉になってしまい、胃酸や消化酵素が働きかけてもなかなか切り離す事ができません。腸の胃中でも切り離すのに時間がかかり、消化不良になってしまう事が多いです。

そのため、炭水化物分解酵素のマルターゼやアミラーゼを大量に浪費してしまいます。
この消化されずに体内に残ったショ糖は、胃でも小腸でも大腸でも、
真菌や悪玉菌やウイルスなどの大好物の栄養素となってしまいます。

結果的に悪玉菌が増えると、全身の自衛組織である白血球が悪玉菌を退治しにかかります。
しかし、悪玉菌を殺した後の白血球の死骸からは、活性酸素が生み出されてしまいます。そして、その活性酸素で臓器が損傷を受け、様々な病気を引き起こす原因となるのです。

甘いものが食べたくなるのは、塩不足が原因です。
塩不足は、肝臓がブドウ糖を作る能力を下げます。
血糖値が下がるので、疲れやすくなるのです。

甘いものは、肉体的に必要でなくても、精神的な栄養にはなります。
白砂糖を摂取すると、脳の神経伝達物質であるドーパミンが大量に分泌されます。

血糖が急激に増えると、脳の中でセロトニンという快楽物質が合成されます。甘いものを食べると脳はリラックスしてα波状態になり、脳下垂体からβ-エンドルフィンという神経伝達物質が放出され、強い鎮痛作用と多幸感をもたらすと考えられています。

甘味料を利用する場合は、蜂蜜、黒砂糖、甜菜糖、椰子糖、本味醂、玄米甘酒、玄米水飴、ヤーコン・シロップ、メープル・シロップ、アガヴェ・シロップを少量使うようにしましょう。東洋医学の世界では、白砂糖は陰性食品に分類されますが、黒砂糖は陽性食品に分類されます。

沖縄県には「黒砂糖は命を延ばすが、白砂糖は命を縮める」という古くからの言い伝えがあります。

黒砂糖はサトウキビの絞り汁を煮詰めて出てきた糖を固めて作られた弱アルカリ性の食品です。その上、ヴィタミンB1、B2、鉄、亜鉛、カルシウム、カリウムなどが豊富に含まれています。ヴィタミンB1・B2は体を動かすエネルギー源になり、熱を効果的に生み出す作用があります。

また、黒砂糖の黒い部分に含まれるフェニルグルコシドという成分には、腸からの糖分の吸収を抑制する働きがあるので、血糖値の急上昇を抑えてくれます。

東京農業大学の栄養学の教授が「黒砂糖は血糖を下げる」との研究結果を発表されていますが、黒砂糖にはインスリンの成分となる亜鉛が多く含まれ、体を強力に温める効果もありますので、黒砂糖が体温を上げて血糖の燃焼を促す事を考えれば当然と言えるでしょう。

黒砂糖の中には血清コレステロールや中性脂肪を低下させる成分が含まれています。その成分は、サトウキビの茎皮に付着する脂質成分であるワックスです。

茎皮ワックスの成分は、オクタコサノールと言って、小麦胚芽や野生植物などに含まれているアルコールの一種です。

動物実験で、黒砂糖から抽出したこのワックス成分を糖尿病の鼠に与えたところ、血糖値が確実に落ち、善玉コレステロールも明らかに増加しました。これは、糖尿病血管障害の合併症の一つである動脈硬化を防ぐ因子が黒砂糖の中に含まれている事を意味します。

黒砂糖は美肌効果がある事でも知られています。
黒砂糖には、肌の保湿効果に有用なミネラルやアミノ酸がバランス良く豊富に含まれます。黒砂糖を配合した石鹸には粘着力と保湿力があり、効果的な潤いを与えてくれます。

最近では、アガヴェシロップがヘルシーな甘味料として注目されているようです。

アガヴェシロップは、メキシコの広大な砂漠で育ったリュウゼツラン科リュウゼツラン属のアガヴェの蜜を集めた100%ナチュラルな植物性甘味料です。

アガヴェシロップは、約80%が果糖で、ショ糖の含有率3%程度で、残りはブドウ糖とイヌリンです。GI値はわずか25で、砂糖よりカロリーが25%も低いのに、甘さは砂糖の1.3倍です。

生のアガヴェ蜜は、カルシウム、鉄分、リン、マグネシウム、カリウム、ヴィタミンB、C、D、E、亜鉛、セレン、クロムを豊富に含んでいます。アガヴェシロップの中でも最高品種なのがブルーアガヴェシロップです。

しかし、アガヴェシロップは決してヘルシーではありません。
アガヴェシロップに含まれる糖分の70~90%はフルクトースなので、肝臓に負担を掛けたり、善玉コレステロールを減らしたり、悪玉コレステロールを増やしたりします。

白い砂糖に代わる甘味料!

メープルシロップ(GI値55前後)
カエデ樹液を濃縮したもの。はちみつよりカロリーは低く、ミネラル分は多い。ポリフェノールも少量含まれる。砂糖やコーンシロップにメープルシロップを3パーセント以下加えただけの製品や、ホルムアルデヒドや放射線で殺菌された製品もあるが、表示義務がないので消費者にはわからないのでご注意を。原材料が「メープルシロップ」だけのもの、オーガニックのものを選ぶように。

はちみつ(GI値30-65 ローハニーの方がGI値は低い)

日本人にもおなじみのハチミツは、砂糖を混ぜた製品も多いので原材料チェックを忘れずに。市販のハチミツの多くは、液状にして保存期間を長くするために低温殺菌されており、はちみつ本来の栄養や酵素が壊されています。また、カロリー、甘さともに砂糖より割増。

一方熱を加えていないRaw Honey、ローハニーは、抗酸化物質、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を豊富に含むスーパーフードだという説も。健康を保つには体を弱アルカリ性に保つことが重要だといわれますが、ローハニーは体内でアルカリ性に変わる性質を持つアルカリ性食品だとも言えます。

ローハニーは固まりやすいのも特徴。ただボツリヌス菌が微量含まれていることもあるので、抵抗力の弱い2歳以下の幼児には、生の状態で与えないように。

黒砂糖(GI値100前後)

サトウキビが本来持つ栄養がそのまま残っているのが黒糖。蜜をそのまま煮詰めることと、製造過程で石灰を加えてアルカリ性にすることで、豊富なビタミンとミネラルはもちろん、抗酸化ポリフェノールなどを含む。

(カルシウム、カリウム、ナトリウ、マグネシウ、マンガン、リン、亜鉛、鉄、銅、ビタミンB1やB2、ナイアシン、パントテン酸など)黒い部分に含まれる「フェニルグルコシド」という成分には、糖の吸収を抑制する働きがあるも言われる。漢方では月経痛や冷え症にも使われる。

甜菜糖(GI値65前後)

北海道で栽培されている砂糖大根を原料とした甘味料。あっさりした甘味が特徴で、白砂糖の代わりに使っている方も多いのでは。白砂糖のように人工的な精製過程を経ていないので消化に時間がかかることから、こちらも低GI食品。

体を温めオリゴ糖がおなかの調子を整える。ネガティブな情報はほとんどないので、日常的に使うならくせのない甜菜糖は料理などにはおすすめかと。

ただ、アメリカでは、この砂糖大根=Sugar Beetは遺伝子組み換えされたものが非常に多いらしく問題となっているが、日本では甜菜は遺伝子組み換えの表示義務があるので、表示されていない国産品を選ぶように。

きび砂糖

黒糖より精製が進んだ、砂糖よりは精製されていないものの総称。カリウム・マグネシウム・カルシウムなどのミネラルは甜菜糖より含有量が多い。

ステビア(GI値 0)

何世紀も前から南米では甘味料として使われているのがステビア。キク科の多年草です。日本でも、清涼飲料水の甘味料などに使われています。

発がん性があるのではないか、などの議論もありましたが、ステビアはそもそもアスパルテーム、スクラロースなどの人口甘味料とはちがい、植物由来の甘味料であり、各国のさまざまな研究で安全性が確認されているようです。少量で砂糖の25-30倍もの甘さがあり、カロリーゼロ、GI値もゼロの甘味料です。

糖分ゼロなので血糖値は上がりません。ただし、液体、粉末などの形状が多いステビアですが、一緒に使われている原料を確認するのがよさそう。味は、合う人と合わない人がいるみたいですね。後味があります。

画像の説明